まちネタ

2017年 台湾訪問記(その2:台南市公共自転車T-Bike編)

日曜担当のm.kです。

本日はクリスマス・イブ。皆さんいかがお過ごしでしょうか?今日の金沢はわりと温かく穏やかな一日となりました。好天のおかげで530回とたくさんのご利用をいただきました。いつも「まちのり」をご愛用いただき、感謝申し上げます。

さて、今回は、予告通り台湾訪問記の第二弾。台南市の公共自転車「T-Bike」についてご紹介します。

 

▼こちらがT-Bikeのサイクルポート。台南市内に53箇所のポート(ステーション)が設けられており、1,520台の自転車が分散配置されています

※台湾成功大学の王教授にご教示いただきました。ありがとうございます!

 

▼鉄製のバーに自転車のハンドル部分の突起を挿入するタイプであり、自転車4台につきひとつのICカードリーダーが設けられています。交通ICカード「悠遊カード」を鍵として登録すれば、カードリーダーにかざして自転車の前のボタンを押すだけで解錠できます。「まちのり」は自転車1台につき1台のラックを設けていますが、こちらの仕組みであればかなりのコストダウンと管理運営面の省力化が可能だと思われます。ちなみに、高雄市の「シティバイク(C-Bike)」も同様の仕組みです。

 

▼こちらがタッチパネルの初期画面。左メニューの⑥ボタンで言語を変えることができます。なんと、英語に加えて日本語が用意されています。素晴らしい!

 

▼日本語表記はこちらのようになります。英語が苦手な方も安心ですね。

 

▼次に「①自転車をレンタルする」を選択。

 

▼ここは自転車紛失時の補償への合意。「Enter」で次へ。

 

▼クレジットカードでの登録確認画面。ここも「Enter」で次へ。

 

▼すると、クレジットカード番号等の入力画面が表示されます。

 

▼画面右下のクレジットカード挿入口に入れると、自動的に番号や有効期限を読み込む仕組みとなっており、あとは認証コードのみ自分で入力して「OK」を選択します。

 

▼すると、自転車を選択する画面が表示されます。緑色のボタンの番号が選択可能。

 

▼僕はこちらの⑪番の自転車をチョイス。あらかじめタイヤの空気の有無などを確認し、故障していない車両を選びましょう。

 

▼すると、90秒以内に自転車を取り出すよう促す画面が表示されます。クレジットカードを取り忘れないよう気を付けましょう。

 

▼この右側の赤いボタンを押すと「カチャリ」と音が鳴りロックが解錠され、自転車を引き抜くことができます。

 

▼以上で貸出完了です!日本語表記でとてもわかりやすく、「まちのり」と同じくクレジットカードさえあればすぐに使えます。利用料金は1回30分で10元(約150円)でクレジットカードからの引落しとなります。定期利用登録している市民の方は半額で利用できるようです。

 

▼スマートフォンを入れるためのカバーをほぼ全台に装着。止水ジッパーやサンバイザーがついており良いですね。

 

▼返却方法も至って簡単。赤色のランプが点灯している空きスペースにハンドル部分の突起物を挿入すると、緑色のランプが点灯して「ピー」という音が鳴ります。その間にクレジットカードを挿入すると、利用履歴が表示され、「Enter」で返却完了となります。

 

▼ちなみに、貸出や返却の方法はタッチパネルで詳細に知ることができます。至れり尽せりのユーザーインターフェースに感動!

 

 

▼台南では、ぜひ公共自転車「T-Bike」を活用してみましょう!

 

▼後輪部のドレスガードの片面は広告媒体としても活用されています。これは台北市U-Bikeや高雄市シティバイク、まちのりも同様ですね。

 

このT-Bike、今年10月の利用人数は82,685人/月。われらがまちのりは15,574人/月。ポート数で2倍以上、自転車台数で約10倍の規模とはいえ、凄まじく利用されており、ラストワンマイルの移動を支えるパブリックモビリティとして機能しています。

噂によると、2018年にはIoT端末を搭載した「smart T-Bike」のサービスを開始するとのこと。利用者個々の利用履歴や通行経路などを記録・表示できるようになるそうです。これは非常に興味深いサービスであり、開始後にまた台南市を訪れたいと思います。そのころには小松空港から台湾へLCC「タイガーエア」でひとっ飛びですね。

以上、台南市の公共自転車T-Bikeのご紹介でした。

ではまた。