まちネタ

「自転車利用環境向上会議2012 in 金沢」 コミュニティサイクル分科会☆

人と街をつなぐコミュニェーションツール。
金沢レンタサイクルまちのり。

昨日に引き続き、本日は「自転車利用環境向上会議2012 in 金沢」の二日目。
「コミュニティサイクル分科会」が開催されました~☆

座長は、我らがまちのり事務局の総帥であり、株式会社日本海コンサルタント専務取締役の埒正浩氏。コメンテーターは、徳島大学の山中英生教授と、東京工業大学の屋井鉄雄教授。

そして発表者(パネラー)は、以下の豪華メンバーとなりました!
コミュニティサイクル(公共レンタサイクル)の分野で、我が国の最先端の事業者が一堂に会したと言っても過言ではないでしょう(あとはNCDさんがいれば、ほぼ間違いなし)。

・札幌(ポロクル) ・・・株式会社ドーコン(宮坂様)
・横浜(ベイバイク)・・・株式会社NTTドコモ(岡峰様)
・富山(アヴィレ)・・・エムシーデュコー株式会社(田部谷様、猪爪様)
・京都(まちかどミナポート)・・・株式会社アーキエムズ(中嶋様)
・金沢(まちのり)・・・株式会社日本海コンサルタントまちのり事務局(mk)

▼みんなで記念写真♪
 

▼多くの方々にご参加いただきました!
 

まずは、各事業者から、5分間で各事業の概要を説明。
みなさん、さすがにプレゼンに慣れておられて、わかりやすくポイントを解説。
わたくしも、直前に師範よりご指導いただいた原稿持参で、5分弱で発表しました☆

時間の都合や、昨日の「まちのり体験会」を行ったこともあり、まちのりの使い方や仕組み、利用実績などについては説明をばっさりカット!
「まちのり」が、人と人、人と街をつなぐコミュニケーション・ツールとして、いかに活躍しているかということを中心に、お話させていただきました。
もし、会場におられて物足りなかったなぁと感じた方や、何か聞きたいことがありましたら、お気軽にまちのり事務局までお問い合わせくださいね☆

▼スタッフmk:登壇。かぶり物は自粛(笑)。
 

ポロクルさんは、「10年後の主役」になる学生さんたちを巻きこみ、若者のパワーを活かしてパワフルに事業展開されています。ポート数も40か所以上に増えて、利用回数も平日は平均で1,000回、休日でその半分程度とのこと。自転車は約250台。素晴らし~い☆
https://porocle.jp/

ベイバイクさんも、ポート増設や利用時間の変更などで登録者数が順調に伸びているようです。また、携帯電話事業者という強みを生かし、自転車の乗車履歴からカロリー計算をしたり、おすすめスポットを紹介できるスマートフォンアプリの開発を行うなどの工夫がなされています。これから、江東区や仙台市においてもコミュニティサイクル事業に着手されるとのこと。
https://docomo-cycle.jp/yokohama/top

アヴィレ(シクロシティ)さんは、我が国、いや世界におけるセルフ型コミュニティサイクルの先駆者であり、2010年3月から事業を開始。すでに2年以上の実績をお持ちです。
お隣の富山市ということもあり、「まちのり」導入時には、かなり参考にさせていただきました。全国区の広告事業とうまく連動して採算性も確保。日平均利用回数も年々上昇。かなり定着してきているなぁと感じました。仕事でたまに行くので、年間パス保有者ですよ~♪
https://www.cyclocity.jp/

まちかどミナポートさんは、我々が目指した「その場ですぐに使える」というシステムを以前から構築されており、「まちのり」導入時には実際に現地を視察するなど、たくさんのことを学ばせていただきました。最近では、京都への観光需要にあわせた料金体系とするなど、ターゲットを絞って戦略的に事業を展開されています。
https://minaport.jp/

分科会での議論を書き始めると、本格的なレポートになってしまうので割愛しますが、埒座長は今回の分科会を以下の3点にまとめました。

1.コミュニティサイクルという事業を通じて何がしたいのかを明確にすることが大切。
2.地域の関係者が連携・協働して事業運営を円滑におこなうことが大切。
3.採算性の確保に向けて、地域に応じた事業モデルを模索していくことが大切。

「まちのり」を通じて何がしたいのか。。。一言で言うと、人と街を元気にしたい!
コミュニティサイクルの事業は、低料金のわりに運営側の手間が多く、利用料金収入だけでは採算性が確保できないというのが定説です。これは、「まちのり」も例外ではありません。
しかし、人々から愛され、街の元気につながるものであれば、事業は必ずうまくいくと信じて日々取り組んでいます。

埒座長は、「先義後利」という言葉で締めくくりました。
人や地域のために義を尽くしていけば、利は後からついてくる。
どんな事業も、この精神はとっても重要だと思います。
今できることを必死にやって、「まちのり」のサービスレベルと存在価値が高まれば、おのずと持続可能な事業に発展していくものと信じてやみません。

これからも、「まちのり=街の利」をコンセプトに、頑張っていきまっせ~☆
みなさん、応援よろしくお願いしますね♪

それではまた。

by m.k.