全国自転車活用推進フォーラム~第6回自転車利用環境向上会議 in 愛媛・松山~【二日目③完】
日曜担当のm.kです。
過去4回にわたってお届けしてきた「全国自転車活用推進フォーラム~第6回自転車利用環境向上会議 in 愛媛・松山~」特集も今回で最終回となります。
今回は、二日目午後に行われた現地視察について。
現地視察は、愛媛県主催の「しまなみ海道サイクリング体験」(定員100名)と松山市主催の「松山市内の自転車走行空間創出の取組状況」(定員40名)の二つが準備されました。これら二つの視察の様子について、写真でざっと振り返ります。
1.「しまなみ海道サイクリング体験」
▼まずは、参加者の皆様とともに松山市内の会場から今治市まで大型バス2台で移動。サンライズ糸山まで片道約1時間の小旅行スタート。
▼各バスには愛媛県自転車新文化推進室の方々が同乗。素晴らしいおもてなしをありがとうございます!
▼いざ、今治市の「サンライズ糸山」へ!素晴らしい景色を車窓から眺めつつ、片道約1時間の沿岸ドライブ。
▼サンライズ糸山では、すでに大量のレンタサイクルがサイズ別に並べられており、スタッフの方々が身長に応じた自転車を提供してくださいました。
▼サドルの高さも各自に応じて調整。きめ細やかな対応に感謝申し上げます。
▼スタート前の様子。サイクルライフナビゲーターの絹代さんと一緒に良い笑顔ですね♪
▼NPO法人自転車活用推進研究会の小林理事長、自転車利用環境向上会議の生みの親である三国ご夫妻、そしてポスターセッションにもご参加いただいた横浜市の石原さん。
▼皆さんテンションMAXで準備完了!
▼ガイドスタッフの皆さんは「SHIMANAMI JAPAN」のベストを着用。10人ずつの各グループの先導役としてご同行いただきました。ありがとうございます!
▼なんと!今治市の菅良二市長が激励にやってきてくださいました。素晴らしいですね。
▼市長のご挨拶に聞き入る参加者の皆様。
▼いざ出発!菅市長に見送られ、来島海峡大橋の渡橋へGO!
▼まさに絶好の自転車日和!晩秋の心地良い風、青い空と海に浮かぶ島々、ダイナミックにそびえる橋の主塔。最高の一言。
▼来島海峡大橋を渡り切り、折り返し地点である道の駅よしうみいきいき館に到着。車道端のブルーラインがとても効果的で、道に迷うことはありません。
▼続々と到着する参加者の皆様。
▼道の駅よしうみいきいき館の方より、道の駅の概要を説明していただきました。この日もたくさんの観光客の方々がバーベキューなどを楽しんでおり、凄まじい賑わいでした。
▼なんと!自転車のチューブの自動販売機が!このような環境整備も素晴らしいの一言です。
▼この後、道の駅よしうみいきいき館を出発し、同じコースを走ってサンライズ糸山に戻りました。参加者の皆さまにとって良い思い出になったことと思います。素晴らしい体験をありがとうございました!
2.「松山市内の自転車走行空間創出の取組状況」
▼続いて、同時並行で行われた松山市内の現地視察について。こちらの写真は伊予鉄道の「おもいやり1.5m運動」のラッピングバス。クルマのドライバーに対し、車道左側端を走る自転車との間の距離を1.5m以上離して優しい運転に心掛けようという運動。全国他都市のバス事業者の皆さまにもぜひ取り組んでいただきたいなと思います。
▼出発前の資料説明の様子。
▼現地視察箇所のポイントが整理された資料が配布されました。
▼こちらは花園町通りの道路空間再配分について。車道を両側1車線ずつ削減し、歩行空間の拡幅と自転車道の整備を実施。まさに人中心の道路空間への再構築。素晴らしい事例です。
▼自転車道は、幅2mで対面通行。全体の道路幅に対してやや狭い印象ですが、分離された通行空間は安心感があります。
▼自転車道の整備に合わせて自転車専用信号も配備。日本でも海外他都市と同様に、自転車マークが入った信号機を早く採用してほしいなと思います。
▼広い歩行空間の一角には、沿道の商店へのアクセスを考慮して小規模分散型の駐輪場を複数箇所に整備。良いですね!
▼歩行空間内に設けられた憩いの空間。こういったパブリックスペースがしっかりと活用され、単なる「空間」ではなく人の息吹を感じる「場所」に変えていくことが大切ですね。
▼整備概要に関するパネルも展示されています。
▼「自転車道を通ってください!」というプラカードを持った街頭指導員に遭遇。ハード整備に合わせてルール周知のためのソフト対策も実施。さすがは松山市の皆様、抜け目がありません。
▼続いて、もう一つの現場視察先である「ロープウェー街」の資料はこちら。こちらもクルマの車線を減らして歩行者と自転車の空間に再編し、あわせて沿道の住民や商業者の皆さんと一緒にルールを作って修景整備をした素晴らしい事例です。なんと、この整備により地価が1.2倍、歩行者交通量が3.5倍に増加したとのこと。今の時代を象徴する好事例です。
▼ロープウェー街の大街道側エントランス。
▼無電柱化されスッキリとした道路景観。路肩には自転車マークと矢印が路面表示され、多くの自転車がルールを守って車道左側端を通行。整備効果が目に見えて表れています。
▼ところどころに設けられた荷捌き用駐車場。沿道商店にとって荷捌きのしやすさは重要な要素であり、沿道の皆さんとの合意形成の苦労が表れています。
▼子どもづれのお母さんも一緒に車道左側通行。
▼現場で最も驚かされるのはヘルメット着用率の高さ。子どもから大人まで、他都市に比べて圧倒的に浸透しています。会議初日のトークセッションでお話しいただいた愛媛県教育委員会や愛媛県警を中心とするヘルメット着用促進の取り組みが着実に成果をあげています。
▼松山市都市・交通計画課のNさんによる配布資料の締めくくりはこのページ。おもてなしの心が伝わってきますね。素晴らしいアテンドをありがとうございました!
▼今回の全国フォーラムの準備や当日対応に駆けずり回った愛媛県ならびに松山市のコアメンバーの皆様。怒涛の二日間+事前準備等、本当にお疲れ様でした。ありがとうございました!
以上、「全国自転車活用推進フォーラム〜第6回自転車利用環境向上会議 in 愛媛・松山〜」連続リポート完了。5週にわたってお付き合いいただき、誠にありがとうございました。ご覧いただいた皆様に心より感謝申し上げます。
来年はおそらく大阪府堺市となるはずです。今回は参加できなかった皆様も、次回ぜひお会いしましょう!
来年には、自転車活用推進法に基づく自転車活用推進計画が国より発出される見込みです。これを機に、自転車というツールを活用した人中心のまちづくりが全国各地で展開されることを心より祈念します。我々も引き続き頑張ってまいります!
ではまた。